お子様ランチ

デミロマが書くちょっと長めの独り言

井の中の蛙

大海を知らず。

 

最近になって普通だと思っていたことが普通でなかったことを知った。

 

現在、デミロマンティックを自認している私にとって恋愛とは

「感情的につながりのある人に抱くかもしれない特別な感情」である。

 

私にとって恋愛感情とは自認する前もした後も

感情的につながりのある誰かに抱くものだと思っていた。

 

「恋人が欲しい」という感覚がいまいち理解できなかった。

試しに付き合ってみるなんて想像できない感覚だった。

周りの友人たちの恋人が入れ替わるスピードについていけなかった。

 

感情的なつながりのある誰かに恋愛感情を抱く私の「好き」は周りの人たちと少し違う形をしていることを理解したのは最近の事だ。

 

私が当たり前だと思っていた感覚では世間ではマイノリティに区別されるらしい。

マイノリティに区別されることを知ったからといって特別何かが変わるわけではない。

 

ミロマンティックの事を知らないままでも私の世界は何事もなく回っていただろう。

今まで白紙のラベルが貼られていた感情の箱に名前を上書きしただけで、なにかが減ったり増えたりしたわけではない。

でも、自分の気持ちに嘘をついてまで恋愛することを頑張らなくていいかなと思えるようにはなった。

 

知らない世界を知ることで私は私に優しくできるようになった。

知らない頃と比べてずっと生活がしやすい。